正確には情熱や激情といった意味ですが、私が使う時は、サッカーでひらめきや気の利いたプレーをした時など感性の部分で使うことが多いです。いわゆる教科書通りでないけど、凄くいいよね!ってことで使います。
私たちのサッカースクールの練習のベースには「楽しく」がありますが、練習のテーマはドリブルだったりパスだったり、もっと細かい体の向きや使い方にフォーカスして練習を考えています。練習のルールは最低限にして、子どもたちのアイデアやひらめきが出やすいように考えています。
子どもたちが感じて、考え出したことを大切にしたいと思っています。
私は英語が嫌いでした。はっきり言って日本の中学英語。This is a pen これはペンです。いやPenだけでいいだろって思っていました。Hi Ken! Hi Mike! これくらいしか覚えてないです。
中学2年の時、若い女性の先生が来ました。すごく美人ではなかったけれど、明るく知性があり、そして子どもの意見を尊重してくれる先生でした。その先生は留学経験もあり、それまでの念仏のような英語の授業が変わりました。人数が多いので、今でいうディスカッションスタイルまではいかないけれど、自分の日常生活の話を英語で話したり、会話形式の授業内容も増えました。
ある時、テストでこの文を英語で書きなさい。という問題が出されました。私は授業もよく聞いてなかったし、勉強するほうでもなかったので、文法などはわからなかったのですが、知ってる単語を並べてその文を完成しました。返ってきたテストは〇でした。「茂見、文法を全然使ってないけど、これでも通じるから〇にした。」と言われました。そのテストには、他にも△がいっぱい。「まあ、通じなくはない。」という判断でした。たしか60点ぐらいだったと記憶しています。
あの頃の服部先生、感謝しています。表現の仕方が違っても良いと、答えが一つじゃなくても良いと教えてくれて。当時、たぶん異質だった私を認めてくれて。
ただ、にっくき数学教師と結婚してしまいましたが。
あと、中学の山田校長先生にも感謝しています。よく2人で校長室で、お菓子食べながら話しましたね。
「最近どうだ?」なんて声を掛けてくれ、やんちゃ盛りの私の他愛もない話を、よく聞いてくれました。
高校入試時には校長推薦までしてくれて、ありがとうございます。
あなたには、自分の気持ちを自分の言葉で話す大切さを教わりました。
なんか思い出の感謝文みたいになってしまいましたが、当時の先生方には感謝しています。
たぶん異質だった私を諦めずに見守り、育ててくれて。
子どもたちは、時に変わった考えや意見を言うことがあります。否定せず、その子の言葉に耳を傾けてください。中には凄く合理的な考えだったり、新しい発見があったり、自分とは違うけど良いアイデアだったりします。それがその子のパッションです。家庭内でも子どもたちが自分の考えや意見を言いやすいような雰囲気にしてください。子どもたちと対話する時間を増やしてください。
私たち大人が教科書通りじゃなくても、認めてあげられるように子どもたちに接していきましょう。
茂見コーチ